こんにちは。いつも技術や旅行の記事を書いていることが多いですが、本日は小休止で、投資の勉強の記事になります。私自身社会人になるまで証券投資を行ったことはなく、社会人で、たまたま証券関連のシステム開発に携わる機会があったため、徐々に勉強しながら投資を初めてみた経緯があります。
投資は、正しい知識を持って、かつ余裕のある資金の中で初めれば、世の中のニュースや仕組みを理解する機会になりますので、ぜひこの記事が理解の助けになれば幸いです。
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PBRって?
PBRとは、Price Book-value Ratioの略で、日本語だと「株価純資産倍率」で、「その株が割安か?」を図る指標になります。
PBR = 現在の株価 ÷ 1株あたりの純資産
で計算されます。ちなみに、「1株あたりの純資産」は「BPS (Book-value Per Share)」という指標でも知られています。
純資産(=会社の総資産から負債を差し引いた、会社の純粋な資産額)は、会社が倒産した場合に、株主に返還される資金が分配される原資になるものです(解散価値、とも呼ばれます)。
つまり、このPBRが1だと、現在の純資産が、ちょうど現在株価×発行済株数分になるということなので、現在価格で株式を買った後に会社が潰れた場合、投資していた金額と同じだけ戻ってくることになります(損をしない)。
PBRが1より小さいと、現在の株価×発行済株数よりも純資産が多いということなので、投資した金額よりも多くの金額が分配されて戻ってくることになります。(得をする)
ということは、PBRが1より大きいと、その分戻ってくる金額が減っていくわけですね。
PBRがどのくらいだと割安?
ずばり、「1倍より小さい」が目安となることが多いようです。
ちなみに、世界の大企業の、2020年7月時点のPBRをみてみると・・・
- トヨタ自動車:0.94倍
- 任天堂:3.73倍
- JAL:0.61倍
となっていました。
トヨタやJALなどは、コロナの影響で、目先の赤字や、先行きが見えないことで大量に株が売られていて割安になっている、と考えることができそうです。
PBRが低い株式は基本的に「買い」なのか?
ということは、基本的にPBRが低い株を買っていれば、投資はうまくいくのか?
と思うかもしれませんが、そういうわけではありません。具体的には、以下のようなことも踏まえて検討する必要があります。
ポイント1:赤字継続企業ではないか?
赤字が出ると、当然ながら会社の純資産が減っていきます。なので、今割安でも、今後も赤字が続きそうなら、PBRはどんどん割高になっていくため、注意が必要です。(多くの場合、赤字であれば株価も、それを折り込んで下がると思いますが・・)
ポイント2:将来への期待が持てるか?
ポイント1で赤字であったとしても、その企業が新しいビジネスを模索している、あるいは業界の先行きが明るく、将来収益を改善する見込みがあるのであれば、今のうちに買っておくことは賢い判断かもしれません。
PBRだけを信じてはいけない、の体験談など
ここでは、PBRだけをみていてはダメですよ!と仰っている、信頼できそうな記事をいくつか載せておきます。
自分も後学のために参考にさせていただきました。
知らないと損する「PERの低い株を買え!」の大うそ (2015/04)
https://sp.shikiho.jp/news/0/67317
以上、本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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