こんにちは。今日は、投資に関して今自分自身も興味を持っている外国株投資について書いてみようと思います。
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今こそ外株(米国)取引を始めるべき3つの理由
コロナ禍の影響で円高ドル安である
まずはこれをみてください。ここ5年間のドルー円為替レートの推移です。2017年頃に一度大きな円高を迎えていたことを除けば、最高値水準です。つまり、円の価値が上がり安くドルが買える状態です。
これが何を意味するかというと、1ドル=100円の時に100ドルの株を1株持っておくと、日本円換算で10000円の価値があります。これが、1ドル=110円になると、株価が変わっていなくても11000円の価値に増えるわけです。
外国株を保有する際のリスクは、国内株でも同様の株価変動リスクに加えて、為替変動リスクが合わさることになりますが、この円高局面ではおそらく中長期的には円安に戻っていく可能性も高く、オトクに株を買えそうです。
ハイテク株を中心に日本市場よりも急成長銘柄が多い
市場の成長性を図る指標は一つではないですが、その一つとしてユニコーン企業数は有効です。
こちらのサイトでまとめられているのは、世界の国別ユニコーン企業数ランキングです。
https://initial.inc/articles/global-startup-summary
2020年2月時点で、アメリカのユニコーン企業数は215社に対して、日本は7社です。
アメリカには、ハイテク業界を中心に、成長性の高いスタートアップがひしめいており、今後の成長期待株も日本と比べて圧倒的に多いことを意味しています。
株価の推移でも確認してみます。こちらは、日経平均とNYダウの過去10年間の価格推移の比較です。
・・・なんだあんまりかわんないやん!
と思われた方。確かにこの2指標でみるとここ10年で差はあまりみられません。しかし、これらの指標は、国を代表する大企業を中心に構成されているため、既に大きく成長した後の企業の成長を投影していると考えられます。
それではこちらはどうでしょうか!
日本とアメリカそれぞれで新興企業を中心に構成される指標であるマザーズ、NASDAQ(正確には、ここではNASDAQに連動する野村NASDAQ ETFで比較)の価格推移を比較したものです。違いは歴然ですね!!
NASDAQはここ10年で約7倍になっているのに対して、マザーズは2倍です。
過去10年でこれだけ差が出ている上に、現時点でのユニコーン企業数にこれだけ開きがあると、今後10年の成長度も指数関数的に差が開きそうです。
分散投資で資産を安定化
最後、分散投資効果です。日本の資産にのみ投資または貯金していると、日本の物価や景気の変動に100%振り回されることになります。これが、日本株50%、米国株50%を保有するようにすれば、日本の景気が悪くても、アメリカの景気が良くなっていればプラスマイナス0となり、リスクを平準化することができるわけです。
これまでは、日本は先進国で、日本に投資しておけば、(先ほどのアメリカのNASDAQほどではないにしても)まだリターンが見込める状況でした。
しかし、今はAIやブロックチェーンなどの新しいテクノロジーが世の中を変えようとしているまさにはじまりのタイミングであり、これから数十年で世界の国の勢力バランスは劇的に変化していくと思われます。
そのような予測できない未来に対する資産運用では、分散投資でなるべくリスクを分散させることがマストでしょう。
実際の外株取引の流れ [SBI証券を利用]
それではさっそく米国株の取引を始めてみたいと思います!
今回は、私が普段利用しているSBI証券を利用します。一応、SBI証券で外国株取引を行うメリットについても簡単にまとめておきます。
外株取引口座を開設する
外株取引を行うためには、国内株取引口座とは別に専用の口座の開設が必要になります。
既に国内取引口座を開設済の方は、ボタン一つで開設できますが、お持ちでない方はまず国内取引口座の開設手続きが必要です。
外貨を入金する
次は、取引を行う市場の通貨を入手します。
外貨になりますので、為替取引を行い日本円との交換が必要です。画面右側の「為替取引」をクリックします。
すると、注文画面が開きますので、必要な金額を指定します。(下のキャプチャでは2回に分けて入金しておりますが気にしないでください)
画面の各項目の意味は以下になります。
手数料という名目の費用はないですが、為替ではスプレッドという売買価格の差が実質的な手数料になります。これは通貨毎に異なるので都度最新の情報を確認してください。
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/help/trade_ex_02_01.html
そして、一番注意する必要があるところがこちら、約定の締め切り時間。こちらも通貨毎に異なります。
先ほどの注文をもう一度見てみると、まだ「注文中」のステータスになっていることが分かります。上の表にあるタイミングで初めて為替レートが確定し、注文が確定します。なので、米ドルの場合は1日の中で2回だけ(日本時間10時、14時30分)注文が確定します。注文してすぐに取引開始できる、というわけではないので、事前に入金しておくように注意しましょう。
米国株式の注文を行う
さて、先ほど説明したように外貨獲得には少し待つ必要がありますが、無事獲得できたらいよいよ株式注文です。
米国株式注文は、SBI証券トップページから以下のメニューをたどっていきます。
取引タブから、購入したい銘柄と購入株数を指定します。今回はGoogleの親会社、Alphabetの株を1株購入しようと思います。
- 実はA株とC株の2種類の株式を上場しています。A株はGOOGL、C株はGOOGです。違いは議決権の有無です。(Aは議決権あり)値動きはあまり差がないので、売買目的であればどちらを購入しても大きな差はないと思います。
- 過去5年間の株価です。右肩上がりですね。5年間で倍以上になっています。
- 配当は実は0.0%。成長分野へ積極的な投資をしているため、配当は出さない方針のようです。
少し使いづらいところなのですが、SBI証券の購入画面の株価は15分遅れです。これ実は、月額500円からの有料プランに加入するとリアルタイム表示させることができるようです・・・・
が、ユーザ視点に立てば、そんなことで有料プランにするのはちょっとやめて欲しいところです・・・苦笑
それにこちらは無料アプリでリアルタイム表示できるInvesting.comというアプリが既にあるので、私はこちらで確認しながら取引をしています。
https://jp.investing.com/mobile/
さて、注文画面に戻ります。
概算注文見積もりのところを見ていると、手数料と消費税がかかっていることが分かります。
手数料と消費税についても整理しておきたいと思います。SBI証券の米国株式取引の場合、それぞれ以下のように定められています。
項目 | 内容 |
---|---|
手数料(外国株式委託手数料といいます) | 購入代金の0.45% |
消費税 | 手数料の10% |
国内株式の手数料は、スタンダードプランの場合、例えば5万円〜10万円までの取引で90円(税込み99円)なので、手数料0.2%程度〜0.1%程度なので、やはり国内株式と比べると割高にはなります。
最後に、購入した証券は、外国証券取引ページの「口座管理」から確認することができます!
ちょっと下の画像は、購入した翌日にNASDAQが大幅下落してマイナスになってしまっていますが・・気長に寝かせて待ちたいと思います!
外株取引はどこの証券会社を利用するのが良いか?
最後に、証券会社の比較を行っておきたいと思います。今回の比較対象は、手数料が安く取引を始めやすいネット証券会社に絞っています。野村證券などの対面証券会社でも当然取り扱いはありますが、こちらは手数料がネット証券と比較して高い代わりに、取引のオプションが多かったり、対面でのアドバイザリを受けれたりする傾向にありますので、ニーズに合わせてご検討いただくとよいのかなと思います。
証券会社 | 取扱国 | アプリ有無 | 手数料(米国株の場合) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 9ヵ国 | ×(年内リリース向けて開発中) | 0.45%(一部0ドル) | 取扱国数最多。現在はアプリがないのが致命的だが、年内にはついにリリース予定とのこと。 |
マネックス証券 | 2ヵ国 | ×(銘柄分析ツールのみ) | 0.45%(一部0ドル) | 米国・中国株に強い。取扱銘柄数最多。 |
DMM証券 | 1ヵ国 | ● | 0ドル | 米国一点集中。手数料無料。 |
こうして見るだけでも、それぞれの証券会社の特徴が見えてきます。ニーズによって最適な証券会社は異なると思いますので、ご自身の目的に合わせて選んでいただければと思います。
それでは、それぞれの証券会社についてもう少し詳しく見ていきます。
SBI証券
上の表にもありますが、SBI証券のウリはなんと言っても取扱市場の多さでしょう。ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアなどの新興国市場の株を取引したい場合には、現在のところSBI証券一択でしょう。
SBI証券の現在最大に残念なところは、
- 株価の更新がリアルタイムではない(これは先ほどのデモでも言及しました)
- スマホアプリがない。
というところです。特にスマホアプリがないのは深夜に取引が開始する米国株取引を行う個人ユーザにとっては致命的です・・・(個人的意見ですが)。この時間、夜遅くまでPCに釘付けされるのはキツイです・・ベッドにでも入りながらもっと気楽に取引したい・・・
と思っていたところ、朗報が!2020年度内リリースに向けて鋭意開発中のようです!こちらに期待です!!!
DMM.com証券
続いてDMM.com証券ですが、こちらは米国株に特化しています。しかしながら、手数料は0ドルと、米国株の取引が目的なら、一番お得に取引ができます。
米国株もスマホアプリで取引できるのも良いですね。国内株と同じアプリでできるようです。
さらには、PC用アプリもあります。こちら、嬉しいことにMacにも対応しています。
ネット証券だけあって、こちらは申込後最短翌日から取引も可能です。
マネックス証券
最後はマネックス証券です。こちらは公式ページでも唄われていますが、米国株、中国株を取り扱っており、その銘柄数の多さがウリのようです。おそらくかなり前から外国証券取引に力を入れていて以前は外国株取引=マネックス証券というイメージだったのではないでしょうか。
手数料は0.45%と、SBI証券と同程度です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、今、米国株取引を始めるべき3つの理由を示した後、取引の流れの説明、最後に証券会社の比較を行いました。
手数料が安く、取引したいと思ったタイミングで気軽に取引したいと思う個人ユーザーは、手数料0かつスマホアプリもあるDMM.com証券が一番良さそうです。
私自身は既に国内株取引でSBI証券を愛用しているので、年内リリース予定のスマホアプリに期待してもうちょっと期待して待ってみようと思います・・!
それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
公式ページで紹介されている”ウリ”ポイントです。他証券会社との比較は、後述します。