こんにちは。今年はコロナ渦で家にいる機会も増えたので、せっかくなら新しいことをいつも以上にたくさん勉強する年にしよう!ということで、今急AWSを猛追するクラウドサービス、Microsoft Azureの勉強をしています。
とは言うものの、クラウドについてはほとんど初心者で、手元で簡単なアプリくらいなら作ったことはありますが、本番運用に耐えるようなアーキテクチャを考えたりといった経験は皆無な私。
クラウドはサービスの幅も広く、一体何から手を付けたらいいのやら・・と思ったので、勉強のマイルストンをひく意味でも、まずはAzure関連資格を全て取得してみよう!そしたら何か新しい景色が見えてくるはず!という発想になりました笑
そして手を付けるに当たって一番困ったのは、日本語の勉強コンテンツや体験記がまだ圧倒的に少ない!という点。だったら自分が一通り受けて見て今後受ける方の参考になればと思い、今回の一連のシリーズを書いてみることにしました。
第六回は、AzureのAIエンジニアとしての現時点での最上位資格である、AI-102について取得体験記を書いてみたいと思います!それでは早速参ります!
Azureをはじめクラウドサービスは変化が激しく、そのため資格試験の概要や内容も頻繁に更新されます。そのため、最新情報については公式サイトをよくご確認ください。
Contents
Microsoft Azure関連資格の全体像
以前、こちらに整理してみましたので、ご参考までに。
AI-100を受けるべき人
- AzureのAIサービスの違いを理解して、それぞれでできることを理解しておきたい人
- AI/ML領域のソリューションアーキテクトを目指している人
かなと思います。公式サイトでは、以下のように説明されています。
認定資格の受験者は、認識サービス、機械学習、知識マイニングを使用して、自然言語処理、音声、コンピュータ ビジョン、会話型 AI を含む Microsoft AI ソリューションを設計および実装する専門知識が必要です。
このAzure AIエンジニアの責任には、AI ソリューションの要件の分析、適切なツールとテクノロジの推奨、スケーラビリティとパフォーマンスの要件を満たす AI ソリューションの設計と実装が含まれます。
公式ページより
受験生は、ソリューション アーキテクトからビジョンAzure AI Engineer翻訳し、データ科学者、データ エンジニア、IoT スペシャリスト、および AI 開発者と協力して、完全なエンドツーエンドのソリューションを構築します。
この試験の受験対象者は、Microsoft Azure Cognitive Services、Azure Bot Service、Azure Cognitive Search、および Azure のデータ ストレージを使用する AI アプリとエージェントの設計と実装に関する知識と経験が必要です。さらに、受験者は、オープン ソース テクノロジを使用するソリューションを推奨し、Azure AI ポートフォリオを構成するコンポーネントと利用可能なデータ ストレージ オプションを理解し、特定の要件を満たすためにカスタム API を開発する必要がある時期を理解できる必要があります。
AI-102試験の難易度
以前とった資格の有効期限が切れたので最近受けなおしたのですが、なんか以前と出題内容がだいぶ変わったような・・・(以前はAI-100だったので、2回くらいアップデートされてるっぽいですね)
以前は、Azure Machine Learningや機械学習一般知識が絡む設問もあった気がしますが、今はAzure AIサービス特化の試験になっていました。Azure Machine Learningサービスに関する設問は、Azure Data Scientist Associate資格の方にうつって、この資格では全く触れられません。また、OpenAIに関する設問はまだ入ってきていませんでしたが、今後入ってくる可能性は多いにありそうです。
Azure AI サービスとは – Azure AI services | Microsoft Learn
試験ですが、試験範囲の公式ドキュメントをしっかり読見込むだけでも合格は可能と思いますが、実装に関する細かい質問も多かった印象ですので、各サービスさわったことがなければ公式教材のハンズオンをしっかりやっておいたほうが良いと思います。
受験方法
試験 AI-102: Microsoft Azure AI ソリューションの設計と実装 – Certifications | Microsoft Learn
上記のように、各試験の公式ページからスケジュールを設定可能です。試験は、
- テストセンターでの受験
- オンライン自宅受験
から選択できますが、私は、便利なのでほとんどすべてのAzure資格をオンライン自宅受験しました。最短翌日にだって受けることができます。
なお、オンライン自宅受験についてはいろいろと躓きポイントがあったので、こちらに別途まとめました。
AI-102試験の概要
基本情報
- 試験は50問弱ほどだったと記憶しています
- 合格点は、700点/1000点満点
- 試験時間は120分
- 試験の予約はこちらから。
評価されるスキル
この試験で評価されるスキルとスコア配分は以下の通りです。
- Azure AI ソリューションを計画し管理する (25 – 30%)
- 画像およびビデオ処理ソリューションを実装する (15 – 20%)
- 自然言語処理のソリューションを実装する (25 – 30%)
- ナレッジ マイニング ソリューションを実装する (5 – 10%)
- 会話型 AI のソリューションを実装する (15 – 20%)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/ai-100
余談ですが、2020年8月頃時点のAI-100の出題範囲は以下となっていたので、やっぱり出題範囲が以前とは変わっていることが分かります。
- ソリューション要件の分析(25-30%)
- AIソリューションの設計 (40-45%)
- AIソリューションの実装と監視 (25-30%)
試験結果と勉強方法
試験結果
以前うけたAI-100と同じ感じだろうと思って受けたら、Azure AIサービス特化の細かい設問で攻め立てられて面食らいましたが、最近導入されったぽい、試験中に公式ドキュメントを調べられる機能にだいぶ助けられて合格できたと思います・・・
勉強方法
私は、Microsoftの公式教材を読み込む方法を取りました。こちら、英語版を機械翻訳にかけたもののようで、たまにわかりづらい表記があったり、そもそも日本語版の教材がなかったりはするのですが、説明も充実していますし、チュートリアルを通したハンズオンもあったり、経験値やクイズというちょっとしたゲーム要素もあったりして楽しく進めることができて個人的にはおすすめでした。
もう少しポイントを絞って素早く対策したい、日本人が日本人に向けてわかりやすく書いたコンテンツで学習したい、という方は、後ろでご紹介するコンテンツを利用しても良いと思います。
Microsoft Learn
試験範囲となるコンテンツは、資格試験概要ページの下部から確認することができます。
実は、下のページでリンクされているラーニングパスはなぜか英語版なのですが、日本語版もありますので、Microsoft Learn上で検索してみてください。(それか、コンテンツURLの”en-us”部分を”ja-jp”に変える)
試験 AI-102: Microsoft Azure AI ソリューションの設計と実装 – Certifications | Microsoft Learn
その他補助教材
AI-102に関しては、日本語版のテキストはAmazon等探してみましたが、存在しないようでした・・・
また、英語教材がメインですが、Udemyでも学習コンテンツを購入可能です。Udemyは私もAWSのソリューションアーキテクト資格を取得する際に利用したことがありますが、以下が魅力だと思っています。
- ボリュームの割に安い
- 期待通りでない内容だった場合に30日以内の返金対応(私も間違えて購入した教材に対して1度やったことがありますが、一瞬で手続き完了します)がある
- コンテンツが直近の試験傾向に合わせてアップデートされ続ける
実際の試験は英語で対策しても日本語で対策してもほとんど差異はないので、是非活用を検討されることをお勧めいたします!
AI-100に関して探してみると、一番レビュー数が多く評価が高いものが以下でした。
模擬テストが5回分あり、コンテンツ量は申し分なさそうですが、ちょっとお値段が・・
Udemyでは定期的に値引きが入ったりするので、そのタイミングを狙われても良いかもしれません。
オンラインコース – いろんなことを、あなたのペースで | Udemy
資格を取得して見えた世界
この資格を実際にとって見ると、以下のように成長できたなと感じます。
- Azureの各AIサービスでできること/使い方がより分かるようになった
以上、AI-102取得編でした!AIシリーズのAzure資格はこれで全てになるのですが、今後Expertレベルの資格なども出てくるのでしょうかね・・
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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・・・ギリギリでした!笑
下で紹介するMS Learnをさらっと見ただけだったためギリギリになってしまいましたが、もう少し時間をかけて丁寧にコンテンツの内容を理解する、またはUdemyなどのコンテンツで試験対策をすることで、余裕を持って合格できるようになるかと思います。
AI Fundamental (AI-900)試験の後続資格になっていますので、AI-900勉強後に間を開けずこちらを受験することで合格可能性は高められると思います。
AI-900はサービスの全体像に触れる程度ですが、AI-100では、もう少し個別のサービスのできること/できないことや、実装方法について細かく聞かれた印象があるので、MS Learnのハンズオン含めて丁寧に勉強する必要があると感じました。