こんにちは。今年はコロナ渦で家にいる機会も増えたので、せっかくなら新しいことをいつも以上にたくさん勉強する年にしよう!ということで、今急AWSを猛追するクラウドサービス、Microsoft Azureの勉強をしています。
とは言うものの、クラウドについてはほとんど初心者で、手元で簡単なアプリくらいなら作ったことはありますが、本番運用に耐えるようなアーキテクチャを考えたりといった経験は皆無な私。
クラウドはサービスの幅も広く、一体何から手を付けたらいいのやら・・と思ったので、勉強のマイルストンをひく意味でも、まずはAzure関連資格を全て取得してみよう!そしたら何か新しい景色が見えてくるはず!という発想になりました笑
そして手を付けるに当たって一番困ったのは、日本語の勉強コンテンツや体験記がまだ圧倒的に少ない!という点。だったら自分が一通り受けて見て今後受ける方の参考になればと思い、今回の一連のシリーズを書いてみることにしました。
第7回は、Azureのデータエンジニアとしての現時点での最高資格である、DP-203(旧DP-200/201)について取得体験記を書いてみたいと思います!
2023年10月追記:
この資格、2020年8月頃はDP-200 Implementing an Azure Data Solutionと、DP-201 Designing an Azure Data Solutionという2つの試験にパスする必要があったのですが、現在はDP-203 Data Engineering on Microsoft Azureという試験1つに合格すれば取得できるように変わったようです。
それでは早速参ります!
Contents
Microsoft Azure関連資格の全体像
以前、こちらに整理してみましたので、ご参考までに。
DP-203を受けるべき人
- Azureのデータソリューション(特にデータ分析基盤まわり)に関する設計〜実装方法までの知識を深めたい方
2020年にDP-200/201を受けたときと、かなり出題のフォーカスが変わっているように感じました。以前は、Azure SQL DatabaseなどOLTP系データベースも含めたデータサービス全般に関する知識を問う試験だった記憶がありますが、2023年現在では、OLTPデータベースに関する設問はほとんどなく、データ分析基盤を組むうえで必要になるソリューション(Data Factory , Synapse Analytics, Stream Analytics, Databricksなど)に特化した設問になっていました。
ので、データ分析基盤の構築に携わっている/携わりたい方にベストマッチする資格だと思います。
公式サイトでは、以下のような説明があります。
DP-203
この試験の受験者は、次のようなデータ処理言語について確かな知識を持っている必要があります。
- SQL
- Python
- Scala
並列処理とデータ アーキテクチャ パターンを理解する必要があります。 データ処理ソリューションを作成するには、以下の使用方法を習熟している必要があります。
試験 DP-203: Microsoft Azure でのデータ エンジニアリング – Certifications | Microsoft Learn
- Azure Data Factory
- Azure Synapse Analytics
- Azure Stream Analytics
- Azure Event Hubs
- Azure Data Lake Storage
- Azure Databricks
DP-203試験の難易度
こちらは、個人の経験によるところも大きいかと思いますが、試験範囲のドキュメントをしっかり読見込むだけでも合格は可能です。
ただし、私はこれらのデータソリューションは普段からそれなりに触って苦手意識は持っていなかったものの、それでも「そんなの注意して見たことなかった」という細かい質問が比較的多かった印象です。Microsoft Learnのハンズオンコンテンツをなぞって実際の操作をよく理解しておいたり、模擬試験集を解くなどしておくとより安心だと思います。
技術領域で意外だったのは、Stream Analyticsの出題も結構多かったこと。リアルタイム分析のニーズの高まりを反映してのことでしょうか。あと、Synapse Analyticsは、データウェアハウス機能として知れている専用SQLプールの話だけでなく、SparkプールやサーバレスSQLの話もまんべんなくでてきた印象です。メジャーどころのサービス・機能だけをマークしておくと、盲点突かれるかもしれません笑
DP-203試験の概要
基本情報
- 試験は50問弱
- 合格点は、700点/1000点満点
- 試験時間は120分
- 試験の予約はこちらから。
評価されるスキル
この試験で評価されるスキルとスコア配分は以下の通りです。
- Azure データソリューションのデザイン (40-45%)
- データ処理ソリューションのデザイン (25-30%)
- データ セキュリティとコンプライアンスの設計 (25-30%)
試験 DP-203: Microsoft Azure でのデータ エンジニアリング – Certifications | Microsoft Learn
試験結果と勉強方法
試験結果
わりとぎりぎりでした・・・笑 普段からちょこちょこと触っていたので、いけるかなと思って勉強なしぶっつけで受けた結果です。前述の通り、結構細かい内容をきかれたので、試験中にMicrosoftドキュメントを参照できる機能に助けてもらいつつでした・・・精進・・・
DP-200
- 勉強期間:5日
- 受験回数:1回
- 資格取得日:2020年9月18日
- スコア:700/1000
見ての通り、スーパーギリギリでした!笑 上のスコア内訳を見てもわかりますが、満遍なく微妙でした・・。合格はできましたが、要復習です。
下で紹介するMS Learnをさらっと見ただけだったためギリギリになってしまいましたが、もう少し時間をかけて丁寧にコンテンツの内容を理解する、またはUdemyなどのコンテンツで試験対策をすることで、余裕を持って合格できるようになるかと思います。
DP-201
- 勉強期間:2日
- 受験回数:1回
- 資格取得日:2020年9月14日
- スコア:787/1000
こちらは、DP-200よりはスコアが良かったですが、スコア内訳からも分かるように、Azureのセキュリティソリューションとの組み合わせが絡んだ問題や、データ処理ソリューションといったサービスを組み合わせる問題について、あまりスコアをとることができなかったので、要復習です。
試験対策に利用した教材
私は、Microsoftの公式教材を読み込む方法を取りました。こちら、英語版を機械翻訳にかけたもののようで、たまにわかりづらい表記があったり、そもそも日本語版の教材がなかったりはするのですが、説明も充実していますし、チュートリアルを通したハンズオンもあったり、経験値やクイズというちょっとしたゲーム要素もあったりして楽しく進めることができて個人的にはおすすめでした。
もう少しポイントを絞って素早く対策したい、日本人が日本人に向けてわかりやすく書いたコンテンツで学習したい、という方は、後ろでご紹介するコンテンツを利用しても良いと思います。
Microsoft Learn
試験範囲となるコンテンツは、資格試験概要ページの下部から確認することができます。
試験 DP-203: Microsoft Azure でのデータ エンジニアリング – Certifications | Microsoft Learn
その他補助教材
DP-203に関しては、Amazon等で日本語の教材はありませんでした・・・
また、英語教材がメインですが、Udemyでも学習コンテンツを購入可能です。Udemyは私もAWSのソリューションアーキテクト資格を取得する際に利用したことがありますが、以下が魅力だと思っています。
- ボリュームの割に安い
- 期待通りでない内容だった場合に30日以内の返金対応(私も間違えて購入した教材に対して1度やったことがありますが、一瞬で手続き完了します)がある
- コンテンツが直近の試験傾向に合わせてアップデートされ続ける
実際の試験は英語で対策しても日本語で対策してもほとんど差異はないので、是非活用を検討されることをお勧めいたします!
オンラインコース – いろんなことを、あなたのペースで | Udemy
資格を取得して見えた世界
この資格を実際にとって見ると、以下のように成長できたなと感じます。
- Azureのデータ分析基盤に関わるサービスの使い分け方、設計の考え方が分かった
上記ですが、試験問題自体は、「それは覚えなくてもいいんじゃないか(調べれば分かるくらいでいいのでは)・・?」という細かい設問も多かったりしましたが、学習コンテンツを勉強する過程で分かってきた感覚です。資格を取ること自体よりも、そのために勉強した過程が大事ということですな・・・
以上、DP-203取得編でした!
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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DP-201の設計系スキルの試験の方が、私にとっては圧倒的に簡単でした。というか、実装スキルの問われるDP-200については、具体的な実装手順、使い方まで理解しておく必要があり、こちらは後に紹介するMicrosoft Learnコンテンツのハンズオンまで丁寧に実施して理解しておくことが大切だと思いました。