【Microsoft Azure】App Service証明書をAPI Managementに適用する

こんばんは。今日は、App Serviceを他のAzureサービスで使う手順を理解するためにこの記事を書きます。今回は、その中でも特にAPI Managementに適用する手順についてまとめています。

Contents

はじめに

App Service証明書をエクスポートして他Azureサービスで利用できる機能は、2017年3月に公開されたようです。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/export-your-app-service-certificate-to-any-azure-service/

App Service開発チームによるブログにもその詳細が解説されています。

https://azure.github.io/AppService/2017/02/24/Creating-a-local-PFX-copy-of-App-Service-Certificate.html

また、日本のPaaSサービスサポートチームによるブログにも、日本語の解説があります。

https://jpazpaas.github.io/blog/2020/09/23/how-to-export-appservice-certificate.html

この記事では、これらの記事を参考にしながら、自分でもやってみた手順を整理しています。

実施手順

App Serviceドメインを購入

App Serviceドメインである必要はないのですが、簡単のため、今回はApp Serviceドメインを利用します。

App Service証明書を購入

上記作成したドメインに対して、App Service証明書リソースを作成します。

購入したドメインがtestdomain.jpだとして、API用にはapi.testdomain.jpのサブドメインを利用する場合、App Service証明書はapi.testdomain.jpに対して作成しておきます。(他にもやり方があるかもしれませんが、とりあえずこの方法ではうまくいきました)

証明書を利用可能な状態にする

続いて、証明書を利用可能な状態にしていきます。

App Service証明書リソースを開くと、以下のステップが示されていますので、順に進めていきます。証明書をKeyVaultに格納した上で、ドメインの所有権の確認を進めていく流れです。

基本的にはガイドの通りすすめていけば、すべてにチェックがつきます。このステップは数分で完了します。

これで証明書が利用可能な状態になりました!

連携したKey Vaultのシークレット一覧で、このApp Service証明書が確認できるはずです。

API ManagementにApp Service証明書を適用する

続けて、API Managementで上記の証明書を適用していきます。

API Managementに証明書を適用する方法は、こちらの公式ドキュメントで解説されています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/api-management/api-management-howto-ca-certificates

はじめに、カスタムドメインの追加メニューに進みます。

ここで、以下のワーニングが。事前に、APIMのドメインを指すCNAMEレコードをDNSに登録しておく必要があるようです。

DNSゾーンリソースを開き、レコードセットの追加を行います。

APIMで使用するカスタムドメインがapi.testdomain.jpであれば、api.testdomain.jp = apimのホストネームとなるようにCNAMEを追加します。

さて、これでドメインのマッピングができたので、最後に本題の証明書の適用を行います。

証明書の適用には、KeyVaultから適用する、pfxファイルをアップロードして適用する、の2オプションがありますので、それぞれ試してみました。

オプション1:KeyVaultから証明書を適用する [工事中]

(なぜか、証明書の選択で、作っているはずの証明書がリストに出てこないんですよねぇ・・そういうものなのかな・・?分かったら更新します。)

オプション2:証明書をエクスポートしてインポートする

このオプションでは、App Service証明書をpfxファイルとしてエクスポートして、それをAPIMにインポートすることができます。

App Service証明書で、「証明書のエクスポート」メニューから、Key Vaultに格納している証明書をダウンロードします。

ダウンロードしたpfxファイルには、パスワードがかかっていませんが、APIMに適用する際にはパスワードの設定が必須となっています。

このため、少し手間ですがこのpfxにパスワードをかけなおすステップが必要です。

以下の手順は、PaaSチームブログの手順をそのまま踏襲しています。キャプチャだけ並べておきます。

インポートが完了したら、「ユーザ証明書の管理」から、証明書ストアを開き、先ほどの証明書が「個人」>「証明書」配下に追加されていることを確認します。

続いて、パスワード付きのpfxとしてエクスポートしていきます。上記画面で対象の証明書を右クリックして、「すべてのタスク」からエクスポートオプションを選択します。

すると以下のエクスポートウィザードが開きますので、ガイドに沿って進めていきます。

秘密鍵をエクスポート、を選択し・・・

pfx形式でのエクスポートを選択し・・・

任意のパスワードを設定し・・・・

エクスポートするファイル名と場所を指定すれば、完了です。

エクスポートが完了したら、最後にAPI Managementに適用します。

カスタムドメインの追加メニューから、証明書>カスタムを選択し、先ほどエクスポートしたpfxファイルとパスワードを設定して、保存します。

これで、割り当てたドメインに対してアクセスしてみると、ちゃんとAPIMにアクセスできることが確認できます。

以上、App Service証明書をAPI Managementに利用する方法の解説でした。

操作が分からずなかなか手こずった・・・同じ作業をされている方の参考になれば幸いです。

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おしまい

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Yuu113
初めまして。ゆうたろうと申します。 兵庫県出身、東京でシステムエンジニアをしております。現在は主にデータ分析、機械学習を活用してビジネスモデリングに取り組んでいます。 日々学んだことや経験したことを整理していきたいと思い、ブログを始めました。旅行、カメラ、IT技術、江戸文化が大好きですので、これらについても記事にしていきたいと思っています。