こんばんは。今日は、App Serviceを他のAzureサービスで使う手順を理解するためにこの記事を書きます。今回は、その中でも特にAPI Managementに適用する手順についてまとめています。
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はじめに
App Service証明書をエクスポートして他Azureサービスで利用できる機能は、2017年3月に公開されたようです。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/export-your-app-service-certificate-to-any-azure-service/
App Service開発チームによるブログにもその詳細が解説されています。
また、日本のPaaSサービスサポートチームによるブログにも、日本語の解説があります。
https://jpazpaas.github.io/blog/2020/09/23/how-to-export-appservice-certificate.html
この記事では、これらの記事を参考にしながら、自分でもやってみた手順を整理しています。
実施手順
App Serviceドメインを購入
App Serviceドメインである必要はないのですが、簡単のため、今回はApp Serviceドメインを利用します。
App Service証明書を購入
上記作成したドメインに対して、App Service証明書リソースを作成します。
購入したドメインがtestdomain.jpだとして、API用にはapi.testdomain.jpのサブドメインを利用する場合、App Service証明書はapi.testdomain.jpに対して作成しておきます。(他にもやり方があるかもしれませんが、とりあえずこの方法ではうまくいきました)
証明書を利用可能な状態にする
続いて、証明書を利用可能な状態にしていきます。
App Service証明書リソースを開くと、以下のステップが示されていますので、順に進めていきます。証明書をKeyVaultに格納した上で、ドメインの所有権の確認を進めていく流れです。
基本的にはガイドの通りすすめていけば、すべてにチェックがつきます。このステップは数分で完了します。
これで証明書が利用可能な状態になりました!
連携したKey Vaultのシークレット一覧で、このApp Service証明書が確認できるはずです。
API ManagementにApp Service証明書を適用する
続けて、API Managementで上記の証明書を適用していきます。
API Managementに証明書を適用する方法は、こちらの公式ドキュメントで解説されています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/api-management/api-management-howto-ca-certificates
はじめに、カスタムドメインの追加メニューに進みます。
ここで、以下のワーニングが。事前に、APIMのドメインを指すCNAMEレコードをDNSに登録しておく必要があるようです。
DNSゾーンリソースを開き、レコードセットの追加を行います。
APIMで使用するカスタムドメインがapi.testdomain.jpであれば、api.testdomain.jp = apimのホストネームとなるようにCNAMEを追加します。
さて、これでドメインのマッピングができたので、最後に本題の証明書の適用を行います。
証明書の適用には、KeyVaultから適用する、pfxファイルをアップロードして適用する、の2オプションがありますので、それぞれ試してみました。
オプション1:KeyVaultから証明書を適用する [工事中]
(なぜか、証明書の選択で、作っているはずの証明書がリストに出てこないんですよねぇ・・そういうものなのかな・・?分かったら更新します。)
オプション2:証明書をエクスポートしてインポートする
このオプションでは、App Service証明書をpfxファイルとしてエクスポートして、それをAPIMにインポートすることができます。
App Service証明書で、「証明書のエクスポート」メニューから、Key Vaultに格納している証明書をダウンロードします。
ダウンロードしたpfxファイルには、パスワードがかかっていませんが、APIMに適用する際にはパスワードの設定が必須となっています。
このため、少し手間ですがこのpfxにパスワードをかけなおすステップが必要です。
以下の手順は、PaaSチームブログの手順をそのまま踏襲しています。キャプチャだけ並べておきます。
インポートが完了したら、「ユーザ証明書の管理」から、証明書ストアを開き、先ほどの証明書が「個人」>「証明書」配下に追加されていることを確認します。
続いて、パスワード付きのpfxとしてエクスポートしていきます。上記画面で対象の証明書を右クリックして、「すべてのタスク」からエクスポートオプションを選択します。
すると以下のエクスポートウィザードが開きますので、ガイドに沿って進めていきます。
秘密鍵をエクスポート、を選択し・・・
pfx形式でのエクスポートを選択し・・・
任意のパスワードを設定し・・・・
エクスポートするファイル名と場所を指定すれば、完了です。
エクスポートが完了したら、最後にAPI Managementに適用します。
カスタムドメインの追加メニューから、証明書>カスタムを選択し、先ほどエクスポートしたpfxファイルとパスワードを設定して、保存します。
これで、割り当てたドメインに対してアクセスしてみると、ちゃんとAPIMにアクセスできることが確認できます。
以上、App Service証明書をAPI Managementに利用する方法の解説でした。
操作が分からずなかなか手こずった・・・同じ作業をされている方の参考になれば幸いです。
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おしまい
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