こんばんは。引き続きPower BIの管理回りをいじっています。
今回は、データセットの権限周りの動作確認をしたので、そのメモです。
それではまいります。
Contents
実現したいこと
Power BIでデータセットのビルド権限を持たない、つまり、データセットを使ってレポートを作成する権限を持たないユーザにビルド権を付与したい。
(参考)ビルド権限とは
データセットのアクセス許可 – Power BI | Microsoft Learn
データセットのビルド権限は、以下の通りワークスペースの権限次第(Viewer以外)では自動的に保持することができるので、それを事前に付与しておけば終わりでもあるのですが、今回は、ワークスペースのViewer以上の権限は付与したくない場合を想定しました。
このような場合には、ユーザからビルド権を要求することができます。
共有データセットのビルド アクセス許可 – Power BI | Microsoft Learn
今回は、この時の動作を以下の2パターンに分けて確認してみましたので、以下そのメモです。
パターン1:データセットがあるワークスペースのViewer権限は持っている場合
パターン2:データセットがあるワークスペースの権限を何も持っていない場合
実際の権限付与の流れ
前準備
作業者:データセットの所有者
前提:今回、対象のデータはPBI-Titanicという名前で、SharedDatasetWorkspaceという名前のワークスペースに配置しているものとします。
まず、ワークスペースの権限がない、またはViewer権限しかなユーザは、そもそもワークスペースメニューからデータセットが見えません。
ワークスペース権限がない場合:
そもそもワークスペースがみえない
Viewer権限しかない場合:
ワークスペースはみえてもデータセットはみえない
こんな状態で、対象データセットをみつけて、ビルド要求を出せるようにするには、データセットを承認・昇格して組織で検出可能な状態にしておく必要があります。
データセットの検出可能性 – Power BI | Microsoft Learn
データセット作成者は、データセットの設定からこれを設定できます。
データセットの設定で、データセットを昇格または認定すると、「検出可能にする」が選択できるようになります。
これで準備完了です。
続けて、それぞれのパターンでどのようにみえるか、見てみました。
結論、フローは同じですが、見え方が少し違いました。
ワークスペースの権限を持たない場合
データセットを昇格または認定すると、権限がなくてもDataハブから、データの存在を確認することができるようになります。
ワークスペースの権限が何もない場合は、データセットは薄色で表示されて、所有者などの詳細はまだ確認できませんが、この画面からデータセットへのビルドアクセス許可の要求を出すことができます。
ビルドアクセス許可を要求画面はこんな感じ。
このビルド要求を送信した後の動きですが、これは所有者があらかじめデータセットの設定から指定することができます。規定は、「所有者のメールに要求が通知される」です。
データセット所有者のメールボックスをみると、アクセス要求が届いていました。
Grant Accessにとぶと・・・
データセットの個別共有設定に飛びました。なるほど、ボタン押したら自動的に付与されるのではなく、あくまで個別共有の画面から所有者が明示的に設定する必要があるみたいですね。
設定が完了すると、データセットへの直接アクセスが付与された状態になり
申請者のDataハブ画面からも、データセットにアクセスし、レポートが作成できるようになりました!
*ただし、引き続き「ワークスペース」からはアクセスできないので、データへは「Dataハブ」を通してアクセスする流れとなるようです。
ワークスペースのViewer権限がある場合
この場合でも同じ流れですが、Dataハブでみると、データセットの所有者等の情報は最初から確認できる点が違いました。
アクセス権要求の流れは全く同じ。
許可されると、引き続き「ワークスペース」メニューからはデータセットは表示されないので、こちらのパターンでもワークスペース権限がない場合と同様Dataハブからデータを探す流れになりそうです。
以上、動作確認メモでした。
参考になりましたら幸いです。
おしまい
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