【Microsoft Azure】仮想マシン上にGitLabサーバを構築する

こんばんは。今日は、Azure上にGitlabサーバを立てる手順について整理しておこうと思います。

セキュリティなどの観点から、ローカルサーバ上にソース管理システムを構築したケースがあるかと思います。そんな時にGitLabは良いソリューションになります。GitLabは自前のサーバー上に構築、つまりセルフホステッドが可能です。

AzureにはMarket Placeという機能があり、初心者でも簡単に構築することができましたので、ご安心ください!

それでは早速まいります!

Contents

Market PlaceからGitLabをデプロイする

Microsoft Azureでは、Market Placeという、サードパーティが自社ソリューションをAzure上で展開できるように、Azureリソースを使って構築したものを無料、または有料で利用することができる便利な機能があります。

Azure Marketplace

早速、「リソースの追加」で、Market Placeの検索窓にGitlabと入力してみると、たくさんのサービスが出てきました・・・!ぎゃ・・逆に選べん・・!

この中でもGitlabが公式に提供しているのは上段左3サービスで、その中でさらに無料で利用できるものは、Gitlab Community Editionでしたので、今回はこちらを使うことにしました。

Azure Marketplace上のGitlabソリューション

Gitlab Community Editionを選択し、作成をクリックします。

Gitlab Community Edition

すると、仮想マシンの作成画面に遷移します。「イメージ」のところをみると、Gitlab社により事前構築済みのイメージが指定されていることが分かります。

Gitlab Community Editionのデプロイ設定(VM設定)

その他の設定(デプロイするリージョン、ストレージ、仮想ネットワーク設定など)は、お使いの環境に合わせて適宜変更すればOKです。

今回はテストですので、仮想マシンサイズもストレージも最も安いものに落としました。

ネットワークの設定は、既にGitLabサーバーをデプロイする先の仮想ネットワーク(VNET)が決まっていれば、それを指定しておきます。

VMのネットワーク設定

デプロイ前の最終確認画面です。GitLabはCommunity Editionを利用しているため無料、VMは、自分が選んだスペックに応じた料金が発生します。

デプロイ前の確認

問題がなければ、デプロイを実行します!

たったこれだけで完了です!!便利です!

GitLabの稼働確認を行う

仮想マシンリソースから確認できるVMのパブリックIPアドレスにアクセスしてみると・・

Gitlabサーバのトップ画面(IPアドレス直下)にアクセスすると・・・

あれ?サーバーエラーが出た・・なんか同じような問題を報告している人が・・

https://gitlab.com/gitlab-org/gitlab/-/issues/281720

私の場合、再度Market Placeから作り直したところ、うまく動くようになりました。なんか不安定なのかな・・・

正しく表示されたトップ画面

最初に、パスワードの設定が求められるので、任意のパスワードを設定の上「Change your password」をクリックします。すると、新規ユーザの登録を行える画面が現れますので、New Userの登録を進めます。

ユーザ登録画面

ここで、ユーザ登録時にメールアドレスの認証が必要になります。が、Gitlabサーバーからメールを遅れるようにするための設定が必要のようです。方法は2つ。以下が参考になるかと思いますが、今回は1の方法を取ることにしました。

1:メールアドレス認証を行わないように設定を変更する。

https://qiita.com/ptiringo/items/249fc23c02484a485646

2:メール送信をできるように設定を変更する。

https://qiita.com/sunack/items/acd9412372c87714bfc1

GitLabサーバーへの接続は、SSHを利用しますが、今回は元々構築済であったAzure Bastionを利用して、ポータル経由でSSH接続します。(普通にローカルのクライアントツールからのSSH接続でももちろんんOKです)

少し横道にそれますが以下はAzure Bastionの構成手順です。とても簡単で便利ですよ・・!

sudo vi /opt/gitlab/embedded/service/gitlab-rails/app/models/user.rb

で編集モードで開き、以下のコードを追加して保存します。

default_value_for :confirmed_at, Time.now
User.rbにコードを追加

追加した後は、Gitlabを再起動します。

sudo gitlab-ctl restart

その上で、New Userの登録を行うと・・・

おお!メール認証なく登録&ログインすることができました!!

Gitlabのログイン後画面

以上、Azure VM上にGitlabサーバーを構築する手順でした!

同じ作業をされる方の参考に少しでもなれば幸いです!

おまけ:GitLabについてもっと勉強するなら

Udemyの以下の講座がとてもお勧めです!

GitLab CI: Pipelines, CI/CD and DevOps for Beginners

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おしまい

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Yuu113
初めまして。ゆうたろうと申します。 兵庫県出身、東京でシステムエンジニアをしております。現在は主にデータ分析、機械学習を活用してビジネスモデリングに取り組んでいます。 日々学んだことや経験したことを整理していきたいと思い、ブログを始めました。旅行、カメラ、IT技術、江戸文化が大好きですので、これらについても記事にしていきたいと思っています。