こんばんは。この記事では、Google Map APIを使えるようにするまでの手順について整理しておきます。同じことをされようとしている方の参考になりましたら幸いです。
なお、以下の情報は2021年11月現在の情報です。いかんせん、変化の激しい世界ですので、最新情報は以下の公式ドキュメントリンクなどからご確認ください。
それでは参ります。
Contents
Google Map APIとは?
Googleが提供するGoogle Mapの各種機能を使うことができる、Googleが公開しているAPIです。
公式ページはこちら。
https://mapsplatform.google.com/?hl=ja
大きく分けて、「MAP」「Route」「Places」のAPIが公開されています。
それぞれのカテゴリのAPIについて、具体的にどういった機能が使えるのか、以下にまとめました。(結構なんでもできちゃうんですね・・・)
MAPs
MAPのカテゴリのAPIでは以下の機能が利用可能です。
- Dynamic Map:インタラクティブな(ユーザ操作で動的に変化する)マップ
- Dynamic Street View:インタラクティブな(ユーザ操作で動的に変化する)ストリートビュー
- Evaluation:等高線付きマップ
- Maps Embeded:立体マップ
- Static Map:非インタラクティブな(ユーザ操作で動的に変化しない)地図
- Static Street View:非インタラクティブな(ユーザ操作で動的に変化しない)ストリートビュー
Routes
RoutesのカテゴリのAPIでは以下の機能が利用できます。
- Directions:目的地への移動方法を検索する
- Distance Matrix:複数の目的地への移動距離・時間を計測する
- Roads:車の移動ルートを検索する
Places
PlacesのカテゴリのAPIでは以下の機能が利用できます。
- Autocomplete:場所のオートコンプリート
- Geocoding:住所を地理情報に変換する(GeoCoding)、またはその逆(Reverse-GeoCoding)
- Geolocaiton:デバイスの地理情報を取得する
- Place Detail:場所の詳細情報を取得する
- Place Photos:場所の画像を取得する
- Place Search:条件に合致する場所の一覧を取得する
- Time Zone:特定の場所のタイムゾーンを取得する
Google MAP APIの料金
利用開始するまで、もう一つ事前に調べておきたいのが料金。
https://mapsplatform.google.com/pricing/
ここで、API毎に料金を確認できます。例えば、一番よく使いそうなMaps JavaScript APIとかは、1000リクエストあたり7$、ということは1リクエスト0.8円ほど。なるほど、比較的にリーズナブルに利用できそうです。
経路検索は1000リクエストあたり5$。Mapより安いんだ・・・
AutoCompleteは1000リクエストで$2.83。(ホッ)Geocodingは1000リクエストで$5とな。
Google Map APIを使うための手続き
さて、最低限必要な情報がわかったところで、Google Map APIを使う手続きに進んでいきたいと思います。この手順は3ステップで完了します。
GCPで請求アカウントと紐付けたプロジェクトを作成する
APIを利用するには、以下の通り、GCP(Google Cloud Platform)上に請求可能なアカウントに紐づいたプロジェクトを用意する必要があるようです。
この手順については、以下に説明があります。
https://developers.google.com/maps/gmp-get-started
APIを有効化する
請求アカウントと紐付けたプロジェクトが作成できたら、続けてAPIの有効化です。この手順は、以下のドキュメントに説明があります。
https://developers.google.com/maps/gmp-get-started#enable-api-sdk
プロジェクトの「APIとサービス」から「APIとサービスの有効化」に進み、適当なAPIを選択します。今回はGeoCoding APIで試してみます。
APIの詳細画面を開木、「有効にする」を選択します。
すると、有効なAPI一覧にこのAPIが追加されました。
APIキーを取得する
最後に、APIキーの取得です。この手順は以下の公式ドキュメントに説明があります。
https://developers.google.com/maps/gmp-get-started#api-key
APIの認証情報>認証情報を作成>APIキーで、APIキーの生成を行います。
APIキーを生成したら、意図しないAPIの使用や、それに伴う請求を防ぐために、APIの制限を実施しておきます。
APIの制限では、接続元アプリや、利用できるAPIを制限できます。
これで、APIを使用する準備ができました!
実際に使ってみる
それでは、最後にこのAPIを使ってみたいと思います。
テストは、Postmanから実施するので、一時的にアプリケーションの制限は解除しておきます。
GeolocationAPIのQuery ParameterはこちらのDocの通りです。
以下の例では、経度・緯度情報を渡して場所の情報を得る、Reverse GeoCodingを試してみています。先ほど発行したAPI Keyと、緯度経度情報を意味するlatlngパラメータを付与すると・・・
実行できました!(0.07円・・・)
以上、Google Map APIの概要と、利用できるようにするまでの手続きのご紹介でした。ご参考になりましたら幸いです。
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おしまい
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