こんばんは。ここ1週間ほど、Teamsのアプリ開発を行っております。Teamsアプリ開発なぞ全くしたこともなく新境地なので躓きまくりなのですが、忘れたころに同じ轍を踏まぬよう知ったことを記事にまとめておきたいと思います。
今日は、App StudioとDeveloper Portalの違いについて整理しておきます。(ただ、まだ新しそうなツールなので知らぬ間にどんどん変わるんだろうなぁ・・メンテがんばります笑)
それではまいります!
Contents
App Studioとは?
Teams App Studioを使うことで、Teamsに公開するアプリのパッケージングを簡単に行うことができます。Teamsアプリを構成する上では、独自のManifestファイルやアプリアイコン、アプリ説明など、アプリケーションコード以外にもさまざまなメタ情報が必要になってきます。
App Studioを使うと、これらのファイルを、UI上で必要情報をポチポチしていくだけで作成できて、簡単にパッケージを作ることができます。
公式Docはこちら。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/platform/concepts/build-and-test/app-studio-overview
登場当時のニュース記事は見つけられなかったのですが、上のDocのHistoryを追いかけると、2019年11月が初版だったので、そのあたりに公開された機能と思われます。
Developer Portalとは?
公式DocによるDeveloper Portalの説明は以下です。
開発者ポータルは、Teamsアプリを構成、配布、および管理するための主要なMicrosoft Teamsです。 開発者ポータルを使用すると、アプリの同僚と共同作業を行い、ランタイム環境をセットアップできます。
Docより
また、App Studioの公式Docページに、以下の注釈があることから、Developer Portalの方が後に登場して、こちらに統合しようとしている気配が伺えます。
こちらをみると、2021年のMicrosoft BuildでGA(一般公開)されたツールであり、確かにApp Studioよりも新しいことが分かります。
App StudioとDeveloper Portalの違い
というわけで、上の登場の歴史を見るだけでも、今後Teamsアプリ開発を始めるのであればDeveloper Portalを使う、で問題ない気はしますが、一応違いについて確認しておきます。
まず、サマリとしては以下のようになりそうです。(調べ漏れていたらすみません)
観点 | App Studio | Developer Portal |
---|---|---|
提供形式 | Teamsアプリ | Teamsアプリ、Webサイト |
アプリパッケージ作成 | 〇 | 〇 |
Bot Management | 〇 | 〇 |
Scene Studio | ×? | 〇 |
Adaptive Cards Editor | Card Editorはある | 〇 |
Identity Platform Management | ×? | 〇 |
Teams Store App Validation | 〇 | 〇 |
チャット | 〇 | 〇 |
以下にそれぞれの概観をまとめます。
提供形式
App Studio
App Studioは、それ自体Teams上のアプリとして提供されています。ので、Teamsを開いて、「アプリ」>「App Studio」からインストールできます。
Developer Portal
Developer Portalは、ブラウザ上またはTeams上で利用できます。ざっと見比べてみた感じ、できることはだいたい同じそう。ただ、Teamsアプリ版はApp Studioが統合されていたり、QAチャット機能がありますが、ブラウザの方にはそれらはないです。
ブラウザ版:
https://dev.teams.microsoft.com
Teams上:
アプリパッケージ作成
こちらは、UIこそ微妙に異なるものの、できることはだいたい同じように見えました。アプリパッケージを作成することができます。
App Studio
以下はアプリの編集画面。
Developer Portal
以下はアプリ編集画面
Bot Management
こちらもDevelopr Portalの機能はApp Studioの機能を踏襲しているようでした。
App Studio
Developer Portal
対象のボットをクリックすると、App Studioと同じようにエンドポイント情報やコマンド、シークレットを編集できます。
Scene Studio
これはDeveloper Portalにしかなさそうに見えます。2022年3月5日現在プレビューではありますが。Teams会議のTogetherモード時の背景画像をカスタマイズできる機能らしい。
こんなことできるんだ笑
Developer Portal
Adaptive Card Editor
App Studio
こちらはCard Editorという名前でしたが、みてみると、Adaptive Card以外のCard定義も作れるようですね・・!(ということはDeveloper PortalではむしろHeroやThumbnailはできない・・?)
Developer Portal
Identity Platform Management
なんかモチベーションはまだよくわかっていませんが、これはDeveloer Portalだけにある機能のようですね。
Developer Portal
App Store Validation
こちらも機能としては同じように見えますね。
App Studio
Developer Portal
チャット
これは、ツールに関するQAに応えてくれるチャットボット機能のようですね。App StudioでもDeveloper Portalでも同じエクスペリエンスのようです。
App Studio / Developer Portal共通
以上、App StudioとDeveloper Portalの違いについてのまとめでした。
実際に使い込んで細かい差を見つければまた随時アップデートしていきたいと思います。
おしまい
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