こんばんは。今日は、Azure Data Studioについて学んだことを簡単にまとめておきたいと思います。Microsoft / Azureではデータ操作・管理関連のツールがいろいろとあって、初見だと混乱してしまいますよね・・自分もそんな一人だったので、調べておこうと思った次第です。
それではまいります。
Contents
Azure Data Studioとは?
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/azure-data-studio/faq?view=sql-server-ver15
- データプロフェッショナル(データベース開発者、データベース管理者、システム管理者、および独立系ソフトウェア ベンダー)によって実行されるタスクを簡素化するように設計されているデータベースツール
- 2018年9月に一般提供開始(リンク)
- 無料で利用できる
- クライアントにインストールして使う
- クロスプラットフォーム(Linux、MacOSでも使える)
- 拡張機能を追加できるので、用途に応じた機能向上が可能
- Visual Studio Codeの上に構築されている(!!)なのでVSCode拡張機能が使えたりもする
- SSMSの後継というわけではなく、用途に応じて使いわける(次の章で説明)
- 「統合ターミナル」上でさまざまなコマンドラインツール(bash、PowerShell、sqlcmd、bcp、psql、sshなど)を実行することができる
Azure Data Studio登場の背景
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/azure-data-studio/faq?view=sql-server-ver15
- ビッグデータのユースケース(ノートブックエクスペリエンスやリモートデータへのアクセスを簡単かつ高速にする、など)をサポートするために登場した
Azure Data Studioの検索トレンド
徐々に認知が高まってきている模様。
SSMSと何が違うの?
上の公式ドキュメントの説明によると、以下の使い分け。(以下一部抜粋)
Azure Data Studio
- Mac OSやLinuxで実行する必要があるとき
- 単純なデータベース操作(クエリ編集や実行)が目的のとき
- クエリ実行結果を素早く可視化したいとき
- sqlcmd または PowerShell を使用して管理タスクを実行するとき
SSMS
- ユーザ管理、脆弱性評価、セキュリティ機能の構成などのセキュリティ管理を行う必要があるとき
- パフォーマンスチューニングアドバイザーとダッシュボードを使うとき
- データベースダイアグラムとテーブルデザイナーを使うとき
- ライブクエリ統計・クライアント統計をみたいとき
ということで、手軽に管理タスクを実行したり、データを可視化して分析したりする目的にはData Studioが向いていて、より込み入った構成を行いたいときなどには高機能なSSMSを使ってね、というように読み取れます。
公式ドキュメントでもData Studioが出たからといってSSMSを廃止する予定はない、とかかれていますね。
Azure Data Studio があるので、Microsoft は SSMS と SSDT を廃止する予定ですか?
いいえ。
主力の Windows ツール (SSMS、SSDT、PowerShell) への投資は、次世代のマルチ OS とマルチ DB CLI および GUI ツールに加えて継続されます。 目標は、お客様が自身のシナリオに合わせて選択したプラットフォーム上で希望するツールを選択できるようにすることです。 Azure Data Studio は、クエリの編集とデータ開発に関するエクスペリエンスにより重点を置いています。これらは、調査によれば、SQL Server Management Studio において桁違いに最も使用度の高い機能です。 Azure Data Studio では、拡張機能として、バックアップ、復元、エージェント ジョブ管理、サーバー プロファイリングなどのその他の重要度の高い管理機能を使用することもできます。 Azure Data Studio はクロスプラットフォームでもあるので、ユーザーは自分の選んだプラットフォームで作業を行うことができます。 ただし、SQL Server Management Studio では引き続き最も広範な管理機能が提供しており、これはプラットフォーム管理タスク用の主力ツールであり続けています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/azure-data-studio/faq?view=sql-server-ver15
より詳細の機能比較も確認できます。
たしかに、シェル操作についてはData Studioの方が機能が充実している模様。
クエリ機能についても、確かにData Studioの方が可視化などに対応している一方、統計の分析などにはSSMSの方が充実している模様。
データベースの管理機能についてはSSMSの方が圧倒的に充実している模様。
Data Studioの方は、プレビューですがData Engineering機能も充実させていってる模様。
というわけで、やっぱりより分析やデータエンジニアリング寄りの用途に向いているのがData Studio、というように理解しました。
Azure Data Explorerとの違いは?
データを探索するためのAzureのサービスとして、他にはData Explorerなどもありますね。
その違いについても調べてみました。
[工事中]使用感
軽く使ってみます。
ダウンロードはこちらから。
データベースへの接続
インストールしたら、早速Azure SQL Databaseに接続してみます。
すると、テーブル一覧と、新規クエリ、新規ノートブックなどが選択できる画面に。
左側のメニューの並びがいかにもVSCodeです。
新規クエリの実行
新規クエリ。ここまではSSMSと同様ですね。
そしてこの結果、タブを切り替えるだけで簡単に可視化可能。これは楽しいですね。
実行計画の確認
プレビューのようですが、Explainボタンを押すと実行計画も確認できます。
Notebook
続いてNotebook。対話式にデータベースクエリを実行できます。Jupyter Notebooなんかと似たエクスペリエンス。これはアドホックな分析によいですね。
拡張機能の追加
拡張機能の追加もVSCodeライクに行えます。
そしておお・・・!懐かしのSandDance・・・!Data Studio向けにはまだプレビュー提供のようですが、これはなかなか面白い可視化ができるツールです。
余談ですがご興味あるかたはこちらをご参照ください。
統合ターミナル
Ctrl + Shift + PでView: Toggle Terminalを選択すると、ターミナルが開きます。
なるほど、これはまさにVSCodeのターミナルと同じですね・・!そういうことか!デフォルトはPowerShellですが、他のコマンドラインツールへの切り替えも行えます。
以上、Azure Data Studioの概要のまとめでした。
今後、使えそうなシーンではどんどん活用していこうと思います!イメージアップの参考になりましたら幸いです。
おしまい
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